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バーテン日誌No.12
2007年11月29日木曜日 17時12分
店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用している老人が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。
無職 ワルモンダー大帝
「いよう!
元気にしてたかい?」
だがその目元は全く笑っていなかった・・・。
バーテン日誌No.11
2007年11月29日木曜日 09時13分
まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。ワルモンダー大帝はいかに人妻というものが素晴らしいかを主張し始めた。
無職 ワルモンダー大帝
「ニューヨークの朝は早い。
意味などない。」
なかなか話し上手な青年だ。
バーテン日誌No.10
2007年11月28日水曜日 14時06分
遅い昼飯でも食べに来たのか、何回かこの店を利用しているオヤジが入ってきた。ワルモンダー大帝という名前は覚えるのに一苦労だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。
無職 ワルモンダー大帝
「しかし本当に誰も来ないんだな…。
困ったもんだ。
スパムの棲む板は必ず滅んでいく。
どうしたものか…。」
子供達が泣いてるぞ・・・。
バーテン日誌No.9
2007年11月28日水曜日 10時01分
まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用しているガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。
無職 ワルモンダー大帝
「…と言っても誰も来ぬか…。
覚えておれ!
必ずまた来るからな!!」
このガキは金の話しかしてこない。
バーテン日誌No.8
2007年11月28日水曜日 09時59分
まだ日も高いうちに、前に見たことがあるガキが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。
無職 ワルモンダー大帝
「おはよう!諸君!」
ガキのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。
バーテン日誌No.7
2007年11月27日火曜日 16時31分
遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。ワルモンダー大帝は一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。
無職 ワルモンダー大帝
「ダメか…。
また来るとしよう。」
殆ど逆ギレだ・・・・・。
バーテン日誌No.6
2007年11月27日火曜日 16時31分
遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがあるプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。ワルモンダー大帝はガタイに似合わず甲高い声でこう言った。
無職 ワルモンダー大帝
「そろそろ誰か来ておるかね?」
何を語っても冴えないプリンスだ。
バーテン日誌No.5
2007年11月27日火曜日 15時00分
遅い昼飯でも食べに来たのか、前に見たことがある二枚目が入ってきた。二枚目は妖婦を探しているらしく、私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。
無職 ワルモンダー大帝
「むむ!
まだ誰も来ておらぬか…。
また覗くとしよう。」
人と同じようにしていないと不安なのだろう。
バーテン日誌No.4
2007年11月27日火曜日 11時43分
まだ日も高いうちに、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。ワルモンダー大帝はライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。
無職 ワルモンダー大帝
「ここは…初めてだなぁ…。
どこもナレーション板はスパムだらけでドンドン消滅して行っている。
ここはどうなんだろうか…。
また覗いてみるとしよう…。」
そう言ったワルモンダー大帝の表情は酷く疲れていた。
バーテン日誌No.3
2007年03月08日木曜日 21時20分
他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。クロノは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。
無職 クロノ
「ここも久しぶりだな
訳2年前にいたクロノです、皆覚えているかな?」
そう思っただけで実際には何も言わなかった。
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